スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[G1-18-1] エディットソウル



空が暗黒に染まっていました。
そして、ここに来てから初めて降りしきる冷たい雨。
身体を通り越して、心まで凍えさせるかのような・・・。

女神さまのお言葉通り、ドウガルさんのところにやってきました。
そのころには、「救って見せるわっ」なんて息巻いていたお調子者のわたしは、息を潜めていました。

数舜のためらいを振り切って、ドウガルさんに女神さまから伺ったお話をしました。
グラスギブネンの召還と、分離された意志・・・。



しばらくの間、追憶なのか・・・それとも忘れてしまった自分を探しているのか・・・内なる世界を彷徨う様に、とらえどころのない表情でわたしをぼんやりと見つめていたかと思うと、意を決したかのように、その瞳に光が戻ってきました。

ドウガルさんは、値踏みするかのように、しげしげとわたしを観察しながら、こう切り出しました。





そう。
この人が・・・ギブネンの分離された意志。
つまり、ギブネン本人なのです。
記憶の旅で見た、気味の悪いパーツの数々。
そして、女神さまがくれたイメージにあった、禍々しくも悲しげな姿。

どこか悲しげなイメージが、ドウガルさんにも備わっていることに、妙に納得しながらも、目の前にいる仮の姿の内面に、次第に慄いていく自分を感じました。

そして、その言葉がわたしに染み込むのを確かめるように、しばしの間を置いて、こうおっしゃいました。



やっぱり。
やっぱり、そういうことよね。
女神さまは、「わたしが倒す」とも「彼が倒す」ともおっしゃらなかった。
あえて確かめなかったのは、自分でもわかっていたから。

自分たちで、どうにかするしかない。

女神さまは導いてくれる。
ドウガルさん・・・いや、ギブネン自身の意志も協力はしてくれる。

でも、ギブネンを召還している者に立ち向かう・・・ギブネンを阻止するのは・・・わたしたち人間の仕事なんだ。

最後のパズルがぴったりとハマったかのような感覚とともに、かすかに絶望のヴェールが身体を包んでいくかのようでした。

追い打つように、ドウガルさんが言いました。


『ふふっ!まかしなっ!v』
いつかのチルナの台詞がよりぎます。

でも、いまのわたしには、即答するだけの勇気も決断力もありませんでした。

苦悩と恐怖に打ちのめされて、隠せない狼狽の表情を読んだドウガルさんがおっしゃいます。


「・・・・・」
なにも言えませんでした。


そういうドウガルさんは、咎めるでもなく、蔑むでもなく、ただ、やさしげにわたしを見送ってくださいました。



雨に打たれながら。
目的地もなく、とぼとぼと歩きました。

仲間のところにも戻る気がしません。
どんな顔で戻れっていうのよ。

わたしの軽々しい一言で、みんな死んじゃうかもしれないのに。

ううん。
ちがうや。
わたしが・・・自分が死にたくないんだ。

タルさんの一言がよみがえります。
『あなたには無理です。』

・・・・。
さっきまでの威勢のよさは影を潜めました。

くしゅん。
さむいな~。





冷たい雨に打たれ、自らの苦悩に翻弄されるポルナ。
刻一刻と近づく破滅の足音。
女神の想い。ギブネンの意志。仲間たちの影。
一人彷徨う彼女に光は射すのかっっ!?

次回。「追憶とともに」。
闇を貫けっ!アローリボルバーっっ!!

#いや、それマダだから。(^^;


スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。